2011年9月23日金曜日

城殿さんからマナグア便り 9/22

こちらは、昨日でカリブ海側の先住民自治区での作業を終え、同じ日の夕刻に首都のマナグアの方に来ております。2週間余りがあっと過ぎてしまいました。調査の方は最後まで順風満帆で、最後にケチがつくのを心配しておりましたが、そのようなこともなく、今日で所定の計画をすべて終え、明日の早朝に米国のヒューストンへ移動です。ここで一泊し、翌日には成田へ向けて最後の空路となります。

自治区での滞在はなんとも物にあふれた日本と比べると何百年も歴史をさかのぼったような気分でしたが、それだけに人との関わりを大事にする面がやけに目立った日々の連続でした。町にいてもミスキート語が普通の世界ですが、それでもスペイン語でなんとか過ごせるのですが、農村部にいけばまったく通じませんでした。

プロジェクト活動が始まった頃は、同族のカウンターパートでもなかなかコミュニティーの人たちの信頼を得うることが簡単でなく、落胆することが多かったようです。それでも、地味ながら根気強い活動のお陰で、最近はコミュニティーの皆さんの中には信頼を持って接してくれる人が増えたとか。

私もコミュニティーを回ってそんな印象を強く受ける場面に何度か出くわしました。今まで物をもらうことで依存心ばかりが強かった人々の中から、自分の能力に気付きやる気を起こした人たちが増えるにつれ、プロジェクトの活動が軌道に乗って乗ってきたようです。このプロジェクトが始まる前から接してきた私にはその変化の様子が感じとられ、なんともうれしい限りです。

最初の2年が政治的な出来事や犯罪のとばっちりを受けたりしたことなので、どうしても遅れを取り戻すことができなかったことと、コミュニティーの中に芽生え始めたやる気を定着させるにはもう少し時間が必要との判断で、1年間延長することを今回の調査団は判断しました。ただ、あらたな注文もいくつか付け加わったので、2人の専門家やパートナーたちものんびりとはしておれません。

ひさしぶりに、この仕事をやっていて、感動を覚える場面に出くわしました。国際協力の原点に帰った気持ちになりました。日本時間で土曜日の昼下がりには成田についているはずです。今度は日本についてからご連絡します。

(城殿 拝)