地震:ひとつの反省 INBio理事長のコラム
コスタリカ人が直面するこの悲劇を分析することで、とてもいろんな視点が導き出せます。
サラピキ断層から生じた激しい地震は、人命、住居、道路それに基本インフラの他の構造物の消失をもたらしました。人々の悲しみは相当なものです。国の経済は、物理的な破壊の修復の費用の捻出に多大なインパクトを受けるでしょうし、農業・工業観光にも深刻な影響をもたらすでしょう。
私たちと自然との関係の理解の重要性を学ぶにはこれ以上のものはないでしょう。今、このことを目のあたりに見るのは簡単ですが、何年も前に自分たちが地震の脅威にさらされていることを十分に知っていたら、少なくともいくつかのことははっきりと違う結果をもたらしていたと思います。多雨な気候と急峻な地形と結びついた不安定な土壌の被災地の活断層の存在を知っていれば、道路、建造物、集落の設計と配置に十分な配慮が必要でしょう。これを無視したコストはとても甚大なものになってしまいました。
”願わくば、今回の悲劇が私たちに自然への畏敬が私たちの文化の一部になってもらいたいものです。”
地質学者たちは、科学的証拠が類似の甚大な危険を示している場所が(国内の)他の場所にもある、と明言しています。
では、この問題を直視し、この国の自然的特徴からくる危険や産物を減らすには、私たちはどうすべきでしょうか?土地利用に規制をかけるのでしょうか?
しかし、同様あるいはもっと重要な問題があることを忘れてはいけません。生物種や生態系の破壊や消失、私たちもそれを引き起こしている、気候変動問題です。
今回の悲しい出来事で、私たちが反省し、認識を新たにし、行動を改めてもらいたいものです。自然への畏敬を私たちの文化の一部にしてもらいたいものです。そうするのは私たち次第です。
(R.ガメスコスタリカ生物多様性研究所INBio理事長が2009年1月のEl Financiero紙のコラム欄へ投稿記事:城殿仮訳)

