2008年10月15日水曜日

10月13日城殿さんからマナグア便り

皆様

お久しぶりです。今月にはいってから連日町のどこかで強烈なにわか雨が降っています。10月、11月は特に降雨量が多く、市内のあちらこちらが水害に見舞われるのが常習化しているようです。この時期、デング熱やほかの感染症、それに夜中と昼の気温が20度近くになるので、風邪がはやっています。早いもので、この14日でこちらに来て丸1年が経過することになります。

 さて、先日、我が家から車で30分ほどで行ける民間保護区モンティベリ(イタリア語で美しい山あるいは森という意味。ここのオーナーがイタリア系ということでそのように命名したそうです。一見、じゃんぐるに縁の深いコスタリカのモンテ・ベルデと似てますね)に泊まりがけで出かけてきました。
 少し前に、知人を連れて訪問した際、例年渡り鳥の季節になる今頃、保護区内でカスミ網をかけて捕獲し、足輪かけの作業を専門家たちの指導の下、この保護区や周辺の他の保護区のガイドを集めて行っていることを、オーナーのクラウディアさんから聞き、誘われました。今年の5月に初めて、任期間際の多忙な時期にここに案内してくださったJICA専門家ご夫婦と一緒にバード・ウォッチングしたのが縁で、その後たびたびこの場所に立ち寄っています。月に一回同好の人たちが集まって探鳥会を開いているそうですが、どういうわけか平日に行われることが多く、今まで誘われながら敬遠していました。今回のイベントはたまたま週末ということで、仕事がひけた5時半過ぎ(といっても、私の職場である農牧林業省本部は一時を除いて就業時間が午前7時から午後1時まで(ただし、大臣らは引き続き6時近くまで執務をとっているようですが、私はエネルギー節約に協力すべく自宅で作業することがほとんどです)となっており、1時半には空腹に耐えかねて車で5分とかからない自宅にもどり昼食をとります。

 この日は5時半頃に現地入りし、翌朝まだ東空も明けやらぬ時間から活動開始。すでに前日に保護区内の森のあちこち16か所(5 年前から米国の協力を得て、年に2回米本土との間を行き来している渡し鳥の調査を始めたそうです。現在、ここ以外でも国内5か所で同様な調査が行われているそうです)にカスミ網が鳥たちの通り道と思しき個所に張られていましたが、各自がその網を拡げるために手分けして回りました。6時近くになると東の空が白んできましたが、森の中はまだ薄暗く鳥たちの声はすれども姿を見ることができません。カスミ網は1か所に高さ2.5m、延長が15m。夜が明けてもこの日は曇天で鳥の捕獲には好条件なのだそうです。好天だと日の出後数時間で鳥が網にかかる時間が終わってしまうとか。この日は、30分おきに各自が網を巡回しましたが、毎回5、6羽の獲物がかかり、捕らえた鳥の体の各部の計測や体重を量るためにこしらえた作業場は大盛況でした。

 5年前に始めたばかりの頃は米国農務省森林局の研究者とこの保護区の所有者の息子さんのポマーレスさんやガイドだけだったそうですが、今では周辺の保護区の人たちやマナグア在住の研究者などが参加するので、作業を分担しながら効率よくできるようになったそうです。ガイドや愛好家には鳥をじっくり観察したり、足輪かけ(バンディング)の作業を身につけるまたとない良い機会になっているようです。私は1日お付き合いしただけですが、久しぶりに学生時代に、毎年、春と秋の渡り鳥の季節に研究室の同僚や野鳥愛好家たちと過ごした記憶がよみがえってきました。もちろん、鳥の種類はまったく異色でしたが。それでは、また。

城殿 拝

写真(クリックすると拡大写真が見られます)
◇モンティベリ保護区の母屋正面から望む
◇足輪かけに参加した地元の若者.
◇計測中の米国人専門家アレンツさん
◇セアオマイコドリのオス
◇体の特徴を書き込む




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